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      大会長挨拶

      ご挨拶

      日本心理学会
      第82回大会準備委員会

      大会長 行場 次朗

      2018年9月25日(火) から 27日(木) まで,日本心理学会第82回大会を仙台国際センターにて開催することになりました。前日の 24日(月) には日本心理学会会員集会を兼ねたプレコンベンション学術交流会も開催されます。

      東北大学が開催校となって,日本心理学会大会を開催するのは,1933年の第4回大会,1948年の第12回大会,1970年の第34回大会,1991年の第55回大会に続きまして,今回で5回目,27年ぶりの開催となります。実はもう少し早い年に開催担当校というお話もあったのですが,あの東日本大震災からの復興が長引く中で先延ばしを続けていただきました。このたび,地下鉄東西線の整備が完了したこともあり,期せずして大会長を務めることになりました。

      当方の心理学研究室は,1922年に千葉胤成教授によって創設されましたが,100周年を間近に控え,カウントダウンが始まっているところです。HPやポスターに載っている山高帽の紳士が千葉先生で,ご自身の直筆によるポートレートです。私どもの研究室では,千葉先生由来のヴント文庫や心理学実験古典機器などを大切に保管しており,近頃など国内外から閲覧に訪れる研究者が多くなりました。82回大会に参加される皆様にも保存庫のスペースが許される限り,できるだけご覧いただける機会を多く設けたいと考えています。

      公認心理師制度が実際に動き出す年を迎え,科学としての心理学の意義や学際的発展性,心理学教育や資格取得者の社会的責任などがますます重く問われてくる局面をむかえると思います。本大会でも,これらの多面的で難しい諸問題の解決に向けて,少しでも良いヒントが得られるように,様々な心理学関連分野からの招待講演,国際賞受賞講演,学会企画シンポジウムや大会企画シンポジウムを鋭意,多数計画しています。

      専門的なテーマ別学会が増える中,総合的にさまざまの分野の研究者が集まる日本心理学会大会での発表は,むしろ若手にとって重要な意味を持っていると思います。実際に大学や民間会社の研究機関などに所属すると,そこでは常に他の多くの分野の研究者とのコミュニケーションやコラボレーションが必要とされるからです。大会への参加と発表で,自分の隣の分野や異分野の知り合いを増やし,楽しく経験や知見を広げられるきっかけになればと願っております。

      会場の仙台国際センターは展示棟が増築され,2015年には国連防災世界会議が大規模に開催されました。アクセスも良く,JR仙台駅から地下鉄東西線で5分,国際センター駅で下車し,徒歩1分です。9月末の仙台は,みちのくの秋の訪れを感じさせる気候になっていると思います。懇親会は,伊達政宗公の居城であった青葉城の本丸会館にて,眼下に仙台の夜景をお楽しみいただきながら開催する予定です。

      今回作成した大会ポスターやHPの真ん中には「ございん」という,皆様にとっては意味不明の言葉が大きく書かれており,お問い合わせが多いのですが,「ございん」は,仙台弁で「いらっしゃい」の意味です。ネットでちょっと調べていただくと,宮城県のあちこちの施設やイベントの名前に「ございん」が使われていることがおわかりになると思います。この方言には,仙台地方人のおもてなしの気持ちがこもった温かい響きがあると思います。

      仙台というと牛タンを連想されると思いますが,実は牛タンの由来には第2次世界大戦が影を落としており,1980年代以降に比較的新しく仙台名物になったもので,私が学生だった頃はほとんど食べませんでした。伊達政宗公は食通で有名でしたので,ぜひ牛タンだけでなく,政宗公の好物であった魚介類や美味しいお米とお酒,そして大会ポスターやHPの周囲を飾っている仙台菓子などをお楽しみいただけたらと思います。

      くしくも今回の82回大会は平成時代最後の日本心理学会大会となります。是非,多数の皆様がお誘いあわせの上,初秋のみちのく仙台に「ございん」!

      日本心理学会第82回大会準備委員会

      大会長 行場次朗